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眼球はカメラと同じ構造と考えると、レンズに相当する水晶体という部分があります。
この水晶体が濁ってくることを白内障といいます。
白内障に対する点眼薬を使用しても濁った水晶体は透明には戻りません。
進行を遅らせる効果もほとんどありません。
手術で濁った水晶体を取り除き、人工のレンズ(眼内レンズ)に交換する方法です。
白内障を完治させる方法であり、一度入れた眼内レンズは原則生涯取り換える必要はありません。
視力がどこまで下がったら手術をするという決まりはありません。
「白内障の影響でご自身の生活の質がどれくらい落ちているか」というのが大切な治療の基準になります。
たとえば、「視力は1.0出るけどかすみが強く困っている。」という患者さんにも手術をお勧めすることがあります。
もちろん、視力がだいぶ低下して免許更新が危うい場合は、早期の手術をお勧めします。
皆さんは遠近両用のメガネをお持ちでしょうか。加齢によりピント合わせの筋肉が衰えるため、近くのものが見えにくくなる老眼(老視)が出てくるので老眼鏡または遠近両用眼鏡をかけないといけなくなります。
白内障手術で移植する眼内レンズは①健康保険対象の単焦点眼内レンズと②健康保険外の多焦点眼内レンズがあります。
また、保険適応ではありませんので、手術代、手術前後の診察や投薬も自費になります。
手術費用は片眼で約40万円となります。
当院は原則単焦点レンズを使用しておりますが、多焦点レンズについてもっと知りたいという患者さんはご相談ください。
水晶体表面の透明な薄膜を温存し、中身の部分を超音波で砕いて取り除き(超音波水晶体乳化吸引術)、眼内レンズを、温存した薄膜の中に挿入する方法です。カメラのレンズを人工のレンズに交換するイメージです。
10~15分程度で終了します。
簡潔に説明すると、眼球の内圧(眼圧)が高いとその圧力で視神経が押しつぶされて視界が周辺から徐々にかけていく病気です。
治療は眼圧を下げる点眼薬治療が原則ですが、点眼薬の効果が弱く眼圧が下がらない患者さんは手術で下げないといけません。
線維柱帯切除術は術後に厳格な管理を必要とすると考えていますので、日帰り手術には向いておりません。連携する病院をご紹介します。
当院で対応可能な緑内障手術は線維柱帯切開術と各種インプラント手術になります。
眼球内の房水を眼球外へ導く通路を再建したり、インプラント素材を通じて眼球外へバイパスを作ったりして眼圧下降を図ります。